With そうちゃん
― クサガメ 《そうちゃん》 と綴る 日々のモノローグ ―
2014年11月01日土曜日
透明なやさしい檻の中
▼雨降る11月の土曜日。
放射冷却を免れたほんのり温かく薄暗い昼間。
大空と地面を結ぶ透明な檻の中で
そう子が静かに甲羅を干してゐた。

「日差しはなくとも甲羅干し♪」 ※1オクターブ高い声で
世の中は三連休だし、この湿った静けさは嫌いじゃない。
そうでなくても11月は冬眠前でおセンチになるし
しばらくそう子と庭でぼんやりする。

「あんた、寒くなって心配してるようだけど
お日様がなくなったわけじゃないのよ。ホントよ。」
※1オクターブ高い声で
なかなか立ち去らない飼い主に、
最初は警戒してゐたものの徐々ににじり寄ってくるそう子。
庭の茂みには、一羽の鶯がビー玉の声。
野鳥と冬は同じ足並みでやって来る。
そしてそう子は甲羅の中に太陽を詰め込み眠りにつく。

「今はちょっと寒いけど、私が目を開けると春が来るのよ。
あんたは安心してなさいよ」 ※1オクターブ高い声で
うーん、来週には冬眠ケース入りかなぁ。
そう子よ、またお日様を持って帰って来るんだぞ。
ちょっと寂しい飼い主、地味に参加中。

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放射冷却を免れたほんのり温かく薄暗い昼間。
大空と地面を結ぶ透明な檻の中で
そう子が静かに甲羅を干してゐた。

「日差しはなくとも甲羅干し♪」 ※1オクターブ高い声で
世の中は三連休だし、この湿った静けさは嫌いじゃない。
そうでなくても11月は冬眠前でおセンチになるし
しばらくそう子と庭でぼんやりする。

「あんた、寒くなって心配してるようだけど
お日様がなくなったわけじゃないのよ。ホントよ。」
※1オクターブ高い声で
なかなか立ち去らない飼い主に、
最初は警戒してゐたものの徐々ににじり寄ってくるそう子。
庭の茂みには、一羽の鶯がビー玉の声。
野鳥と冬は同じ足並みでやって来る。
そしてそう子は甲羅の中に太陽を詰め込み眠りにつく。

「今はちょっと寒いけど、私が目を開けると春が来るのよ。
あんたは安心してなさいよ」 ※1オクターブ高い声で
うーん、来週には冬眠ケース入りかなぁ。
そう子よ、またお日様を持って帰って来るんだぞ。
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コメント
あぁ~、ホロリと泣けてくるんですが~(ToT)
見極めやしばしのお別れや…、なんとも大変で寂しい季節ですね(・ω・`)
近くにしゃがみ込んでしょんぼりしていると、何故だかにじり寄ってきますね。心通ってるかも…、と思う瞬間(´∀`)←うちのは「そこに居るなら何かクレ」でしょうけども。
今年もカメは不思議な生き物でした(しみじみ)。
URL | ゆきゆき #-
2014/11/02 05:44 [edit]
2014/11/02 05:44 [edit]
ゆきゆき様
こんにちは~コメントありがとうございます(*´з`)
いやはや、この時期はどうしても感傷的になってしまいます(;_;)
そう子の本心はそう子自身しか知らないのですが、
水槽の前で冬眠に向けていろいろ考え事をしていると
気ままにしていたそう子が首を伸ばしてじーっとこちらの顔を見上げてたり、
「…心配してくれてるの?」と思ってしまう瞬間があります。
(餌のおねだりの可能性は大いにありますが/笑)
カメって不思議ですよね。本当にそう思います。
URL | そうちゃんの飼い主 #sA1PSYXo
2014/11/03 15:23 [edit]
2014/11/03 15:23 [edit]
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